◆「予防の私メッセージ」で欲求を伝える。

「対決のわたしメッセージ」が、すでに起きている相手の行動を変えるのが目的であるとすれば、「予防のわたしメッセージ」は、自分の欲求を事前に相手に知らせることが目的のメッセージです。

「予防のわたしメッセージ」は次の二部構成で成り立っています。

1.自分の欲求。
   +
2.理由。


これは親から子へのメッセージの例です。(『自立心を育てるしつけ―親業・ゴードン博士 』より。)

例1.「放課後すぐに帰宅しないつもりのときは、私に言ってねそうすれば、あなたが帰ってこなくても、私は心配しないから。」

例2.「私はまた、仕事をしようと決めたの。今の我が家には出費が増えたから、その助けをしたいと思うのよ。それに、自分の資格を生かせる仕事をしたい、とも思うからあなた達子どもにも、少し手伝ってほしいわ。これまで私がしてきた、家事の雑用なんかをね。」

子どもが親の思ったように行動してくれないとき、例えば、家事をしてくれないといったとき、その原因は、「予防のわたしメッセージ」を送っていないためであることが多いのです。

あるいは、「あなたメッセージ」で送っているために、子どもが抵抗したり逃げたりしていることもあります。

「予防のわたしメッセージ」のときも、相手が反発してきたら能動的な聞き方に切り替えます。次の事例は夫婦の対話です。 (『人間関係を育てるものの言い方 』より。)

私 「今度の土曜日か日曜日に、美容院へ行きたいんよ。前髪がこーんなにのびて、とってもうっとうしいんよその間Aちゃんの面倒をよう見たってね。」

夫 「えー。<反発>」

私 「Aちゃんの相手をしようと思ったら、ゆっくり休めんね。<気持ちをくむ> だけど、お父さんがおるときじゃないと、美容院へ行けんし、前髪が伸びて、すごくうっとうしいんよ。」

夫 「まあ、ええじゃろう。」

次のページ

TOP [ニート・ひきこもり・不登校(登校拒否)の原因と親]

inserted by FC2 system