◆こんな「私メッセージ」は失敗する。

実際に「わたしメッセージ」を使ってみても失敗することがあります。その主な原因は二つです。

1.「相手の行動内容」が12の対応で表現されているもの。

「相手の行動内容」については、事実のみを、非難がましくなく表現しなければなりません。

「私は床が紙くずだらけなのを見ると・・・」
「私は新しい本のページが破られているのを見ると・・・」

これらはすべて事実のみを表現しています。

「あなたが飛び跳ねると・・・」
「あなたが私の話をさえぎると・・・」

これらの主語は「あなた」ですが、「あなたメッセージ」ではありません。なぜなら、非難、評価、解決策、説教などが含まれていないからです。

しかし、相手の行動を12の対応で表現したとたんに「あなたメッセージ」になってしまいます。

・非難
「あなた達がだらしなくて、床にごみを散らかしておくと・・・」
「君たちがお互いに思いやりがないと・・・」

これらのメッセージには非難が含まれているので、「あなたメッセージ」です。

・指示
「私は早く仕事に行きたいの、だからさっさとご飯を食べて頂戴」

このメッセージには指示が含まれています。

正しい「わたしメッセージ」で表現するならば

ゆっくり食べててご飯が終わらないと私は仕事に行けないから困るんだよ仕事に遅刻すると、お客さんにも迷惑がかかるし、上司にも怒られちゃうんだ。」

このようになるはずです。

2.第二次感情である「怒りのメッセージ」を送ったとき。

「君が○○したから、私は怒っているんだ。」というように、怒りを表明するメッセージは、自分ではそのつもりではなくても、受け取った側は非難されていると解釈しがちです。

怒りは、第一次感情に次いで生じる第二次感情です。「わたしメッセージ」を使うときには第一次感情を表明しましょう。『 教師学 』から例を引用します。

a 展示物を窓から下げている生徒が、落ちそうになる。一次的感情は恐怖だ。しかし教師は「すぐ降りろ、不注意にもほどがある。」と、怒りの行為に出る。

b 遠足で生徒が集団からはぐれる。教師の一次的感情は心配。やっと戻った生徒に、教師は怒りの行為をとる。「みんなから離れちゃいけないってあれほど言ったのに、どうして決まりを守らないの。」

ついでに、「好き・嫌い」も第二次感情です。厳密には「面白いから好き」とか、「気持ち悪いから嫌い」などとなるはずです。自分が怒りのメッセージを頻繁に送ってしまう事に気づいたときは、まず、自分の中にある第一次感情はなんなのかを探りましょう。

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